イラストレーターのアトリエノート

イラストレーター城谷俊也のブログ。水彩画イラストで描いた作品や仕事実績をご紹介!

色とカタチに関するレポート

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技術評論社アンモナイト



■アンモナイトを描いてみた

技術評論社から発刊されている『応用情報技術者』シリーズの
新しい表紙イラストレーション。
今回は、アンモナイトをモチーフに描いてみました。

アンモナイトと言えば巻貝の化石のイメージがポピュラーですが
実際は、沢山の触手を持ったタコのような軟体動物だったようです。

こんな感じ>>

そんなわけで、こちらのイメージに忠実に描いてみました。


■触手がキモイ!?

でも、触手を沢山描いているとだんだん気持ち悪くなって来て
「資格試験を受験される皆様に不快な印象を
与えてしまうのではないか…」という懸念が持ち上がり
出来るだけ気持ち悪い印象にならないように配慮して描きました。

アンモナイトを描くと決めた以上、形状はある程度
仕方ないとあきらめ、彩色面で気持ち悪くならない配色を試みました。

配色で、気持ち悪さが変わるのか??


■色で変わるイメージ
これ、結構変わります!
色は重要な要素なんです。


3パターン



まず、最初に描いたAパターン。
何となく刺々(とげとげ)しくて、いたい感じがしました。
間接の色味もブルー系で、冷たく堅い感じがします。

そこで思い切って明るくポップな色合いにすれば
キュートにまとまるかな〜なんて考えて
イエローの触手に赤い間接で描いてみたBパターン。

大失敗です。
触手が生々しい感じで、より気持ち悪さが増大してしまいました(泣

これだったら最初の方がましだ…

しかし、最初の配色がいいという訳でもなし…と考えたあげく
ちょっとシビアに、細かく検討。


■結果…
まず、あまり色味が入りすぎると生々しくなるので
基本的にグレーの金属的な色にする。

淡く青味を入れブルーグレーで彩色する事で
冷たさや刺々(とげとげ)しさを和らげる。

さらに、間接に中間色のパープル系の色を用い
無機的なイメージをさらに緩和する。

つまり、グレー→ブルーグレー & ブルー→パープルという
微調整に収まりました。

でも、この微調整、意外と効いている感じがします。
本の少しの色味の変更で、絵から受けるイメージは変わるものですね。

そんな訳で、イラストレーションを描く際には
シビアな色の駆け引きが必要だという事を
ご理解頂ければ幸いです。

美術大学を受験する際に行った色彩構成を思い出します。
色の持つイメージの重要性を再確認したお仕事でした。


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