イラストレーターのアトリエノート

イラストレーター城谷俊也のブログ。水彩画イラストで描いた作品や仕事実績をご紹介!

言われたままを絵にするっていったって、そのまま描いている訳じゃないってこと

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NII72

■『SINET 5』を絵にすると…
今回のネタは、『SINET 5(サイネット ファイブ)』
全国の大学や研究機関を繋ぐ学術情報のネットワーク基盤が
新たに100Gbpsで整備された、というお話(だそうです)

いつものことですが、何だか難しそうです(汗

で、担当の国立情報学研究所の教授の方に
表紙イラストのアイデアを伺います。

教授は、サラサラとコピー用紙にエンピツでラフスケッチを描きながら
説明をしてくれます。

「道路工事で、道が整備されてて…
ここに、クレーンが『SINET 5』って書いてある看板をつり下げてて
古い『SINET4』の看板が置いてあって…」(教授)

と、ほぼこの絵にある要素をこのままの内容で描いてくれます。

「ああ、このまんま描けば良いのね〜ラクチンだわ♥」(城谷)

とは、なりませんよねー!
同業のイラストレーターの方ならお分かりだと思いますが…
当然教授の描いてくれたスケッチ、よく考えて頂けているのですが
それをそのまんま描いて表紙に掲載するイラストレーションとして
鑑賞に堪えられる訳はありません。

ここからのブラッシュアップが大変な訳です。


■言われたままを描くのはタイヘン!

っていうか、ここまではっきりと決めてこられたものを絵にするのは
イラストレーターにとってものすごい縛りのある所からの
スタートを強いられる訳ですね。
ある程度自由に描ける方が、当然いい感じの絵が描けるいう訳です。

発注者の意図を反映しながら、構図や要素の配置
キャラクターの特性やイメージを整えながら画面を作って行きます。
あの手、この手を巡らせて考える行程は
まるでパズルを組んでいるようでもあります。

絵の中のひとつひとつの要素には、それぞれ意味があって
ちゃんと全体のイメージを伝えるために
きちっと働いていなくてはなりません。

そして絵的なおもしろさを要所、要所にきかせて絵作りをして
いわゆる、絵にしていきます。


■『絵にする』という仕事
『絵にする』というのは、第三者が観て鑑賞に堪える
しっかりとしたビジュアルに仕上げるという事。

イラストレーターは、注文を受けて絵を描く職業ですから
絵に要求される状況が難しいと、よく
「わ〜!これ絵にするの、タイヘン!!」などと言います。

その、『タイヘン』な所が "お仕事" なんですね。

そんな訳で、今回のイラストレーション。
新たな情報ネットワークが整備されることで
生み出されるより良い未来のイメージ。
水彩画で描いたロボットの素朴さは、新たな情報技術が
人にとってあたたかく豊かなものであってほしいという
希望でもあります。

そんな事をこのリーフレットの絵から感じて頂ければ嬉しいです。

国立情報学研究所『NII Today No,72』はこちらのPDFデータでも
ご覧頂けます。


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