イラストレーターのアトリエノート

イラストレーター城谷俊也のブログ。水彩画イラストで描いた作品や仕事実績をご紹介!

デジタル透明水彩の行き着く先

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モロー

紙に描いた透明水彩画をスキャンしてパソコン上で
仕上げていくという手法をとっています。
素材としての手描きの絵は残りますが、完成作品はデータ
つまりバーチャルなものになる訳です。
仕事の場合は、そのバーチャルな作品が印刷物などに
加工された地点でリアルなものになる。
そこに来るまでは、リアルな完成された作品というものは
存在しない訳です。

バーチャルなものと言えば電気的な信号のやり取りな訳で
何とも心もとない気がします。

展示等、実際の現実で人に作品を見て頂く場合は、
データを紙にプリントします。
これとて、電気信号を再現しているだけなので
もともと手で作った作品からすると心もとない。。
しかし、手で描ける以上の可能性をデジタルにゆだねて
制作している以上、この唯一のリアル=プリントを
より水彩画のイメージに近づくように配慮する事は
かなり重要な事になります。

実際の仕事上、プリントを見せる必要がなくても
自分自身の作品の確認作業と考えても意味があると思います。

水彩画を描く時に、水彩紙選びは非常に重要です。
絵具のにじみや質感は、水彩紙に大きく左右されます。
少しニュアンスは違いますが、パソコンのプリント紙選びも
これと同じ事かも知れません。

今までは、エプソンの画材用紙を使っていました。
ことらも大変再現性は高く、水彩画的質感をうまく再現する良い紙でしたが
今回、値段にして3倍以上する竹尾のインクジェット水彩紙を使ってみました。
今回はDEEP PV モローという紙。
紙の表面の起伏などは、エプソンの画材用紙よりもデコボコしています。
手描きの時に常用しているのがモロー水彩紙なので
かなり相性が良いのではないかと思います。

エッジの立ち上がりの質感等、かなりシャープに再現されています。
水しみの感じもなかなか素晴らしいです。
描いた原寸でプリントしたら、多分第三者には原画と
見分けがつかないかも知れません。

テクノロジーと表現性の狭間で、様々な思考錯誤と葛藤がありますが
現在では、この紙が私の制作の過程に置いてかなり
高いレベルの着地点のような気がしました。



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